石垣島でEC・デジタル化支援をしているEnowa.です。
ネットショップを始めようとすると、必ず出てくる二択がある。
「ShopifyとBASE、どっちがいいですか?」
相談を受けるたびにこの質問に向き合ってきた。正直なところ、どちらが正解かはあなたのビジネスの「これから」によって変わります。
漠然と「どちらでも」とは言いたくないので、現場目線で整理してみます。
まず結論から
どちらが向いているかを端的に整理すると、以下のようになる。
※ Shopifyの情報はBasicプラン・月払い(月額¥4,850)を基準にしています。
| BASE | Shopify(Basic) | |
|---|---|---|
| 向いてる人 | とにかく今すぐ売りたい | 仕組みで売り続けたい |
| 初期コスト | ほぼ0円 | 月額¥4,850 (年払いなら¥3,650) |
| 手数料 | 6.6%+40円/件 (決済3.6%+40円+利用料3.0%) |
決済手数料のみ |
| 拡張性 | 限定的 | 高い |
| AI・LINE連携 | 難しい | できる |
BASEが向いているケース
BASEの最大の強みは「今日から売れる」こと。アカウント登録して商品を登録すれば、その日のうちに販売を開始できる。初期費用もかからない。
こんな人にはBASEがいい。
- まず試しに売ってみたい
- 商品数が少なく、月の売上が小規模
- 運用に時間をかけられない
- とにかくコストを抑えたい
Shopifyが向いているケース
Shopifyが強いのは「仕組みを作れる」点だ。在庫管理・顧客管理・マーケティング・分析まで一つのプラットフォームで完結できる。さらに重要なのが外部サービスとの連携力。以下はいずれもBasicプランから使える。
- LINE公式アカウントと繋いで購入通知を自動送信
- Claudeなどの生成AIと組み合わせて接客を自動化
- 複数の販売チャネル(Instagram・Amazon等)を一元管理
なお、BASEにもBASE API(商品情報の取得・更新や注文情報の取得など)は用意されています。ただし公式のWebhookが提供されておらず、基本的には定期的にデータを取りにいく「ポーリング」方式になります。Shopifyのようにイベントの発生と同時に通知を飛ばす仕組みがないため、LINEの即時通知やAI接客のようにリアルタイム性が求められる用途では、実装のハードルが高くなります。
+α(上位プランで広がること):Growプラン以上でスタッフアカウントが5件まで追加可能。Advancedプラン以上では外部配送業者とのリアルタイム配送料連携や地域ごとのストアカスタマイズにも対応する。
こんな人にはShopifyがいい。
- 本腰を入れてECを事業の柱にしたい
- 顧客との関係を継続的に育てたい
- 将来的にLINEやAIと連携した自動化を検討している
- 月商が増えてきて手数料負担が気になり始めた
「手数料」の話は長期で見る
BASEは初期費用こそ無料だが、標準のスタンダードプラン(月額0円)では決済手数料3.6%+40円/件に加えてサービス利用料3.0%がかかり、実質合計は6.6%+40円/件になる。売上が上がるほど手数料負担が増える構造だ。月商が伸びてきた事業者には、月額16,580円(年払い)のグロースプランという選択肢もあり、切り替えれば決済手数料2.9%のみになる。
月商30万円を超えてくるあたりからShopifyの方がコスト的に有利になることが多い。「今は小規模だから」と思っていても、売上が伸びたときの乗り換えコストまで含めて考えておく必要がある。
自分がShopifyを推す理由
正直に言うと、Shopifyを推すことが多い。理由はシンプルで、「これから」の拡張性が全然違うからだ。
売上が増えてきたとき、LINEで顧客とつながりたいとき、AIを使って業務を効率化したいとき——BASEでは対応できない壁にぶつかることがある。そのタイミングで移行しようとすると、顧客データの移行や再構築のコストがかかる。最初からShopifyで始めておけば、その壁がない。
ただし「まず試したい」「今すぐ売りたい」という段階なら、BASEから始めてShopifyに移行するという選択肢も全然ありだと思っています。
まとめ
- 今すぐ・とにかく簡単に始めたい → BASE
- 本気でEC事業を育てたい・AI/LINE連携も視野に → Shopify
- 月商30万円を超えてくるとShopifyの方がコスト的に有利になりやすい
- BASEから始めてShopifyに移行する選択肢も十分あり
どちらが正解かは、あなたのビジネスのフェーズと「これから何をしたいか」による。迷っている方は、まず無料相談で話を聞かせてほしい。現状と目標を聞いた上で、どちらが合っているかを一緒に考えます。